【読売新聞】情報サービスの「両備システムズ」(岡山市北区)が開発した、色覚補助ソフトウェア「Visolve(ヴィソルブ)」が2月、世界中の 歴史的仮名遣いとは、 明治時代以降から第二次世界大戦までの間に、公文書や学校教育などで用いられた仮名遣い のことをいいます。 旧仮名遣とも言います。 鎌倉から室町・江戸にかけては、藤原定家が記したとされる歌論書『下官集』に基づく「定家仮名遣い」が広く使われていました。 ただ、江戸時代中期に真言宗の僧である契沖(けいちゅう)は、万葉集の研究を行う中で、定家仮名遣いの矛盾に気づきました。 契沖は1693年に『和字正濫抄(わじしょうらんしょう)』を著し、そこで定家仮名遣いを訂正したうえで、(契沖にとっての)正しい仮名遣いを示しました。 契沖の提示した表記法は「契沖仮名遣」と呼ばれ、後に歴史的仮名遣いの基礎となりました。 歴史的仮名遣とは一般には、 江戸時代 中期の 契沖 による 契沖仮名遣 を修正・発展させ、平安時代初期までの実際の綴りを発掘したものを基としている [4] 。 明治 から 第二次世界大戦 終結直後までは公的に用いられており、 戦後 の 国語国字改革 の流れによって「現代かなづかい」が告示されるまで、正式な仮名遣として教えられていた [4] 。 歴史的仮名遣の原理は、仮名発明当初の表記を、その後の発音習慣の変化( 転呼 )にかかわらず引き継ごうということであるが、現実的には本来の表記を完全に確定できるわけではない。 資料に基づく研究は契沖に始まることにより、まだいくらかの誤りが含まれている可能性は充分にある。 その例の一つが「机(ツクエ)」である。